編集後記

　9月13日に第18回「総合リハ」賞授賞式が行われます．今年の受賞論文は野間知一氏ら（鹿児島大学霧島リハセンター）著の「脳卒中片麻痺上肢の痙縮筋への振動刺激痙縮抑制療法と促通反復療法との併用による麻痺と痙縮の改善効果」です．授賞式の模様は後日，「News」欄でお伝えする予定です．趣は変わりますが，9月30日にはイグノーベル賞授賞式が米国で開催されます．当賞はノーベル賞のパロディのようなもので「人々を笑わせ，そして考えさせてくれる研究」に授けられます．日本人受賞者も多く，2002年に平和賞を受賞した「バウリンガル」は有名です．授賞式もユニークで，例えば，受賞者はスピーチの時間をオーバーすると小さな女の子が出てきて「飽きたよ．もうやめて」と言われてしまいます．この賞にはジョークが多いためか賛否両論ありますが，「地道な研究に光を当て，後の大発見や社会貢献につなげたい」という願いは，どの学術賞にも共通するものではないでしょうか．個人的には今後も動向を見守り続けたいと思います．