連載 リハビリテーション関連の各種統計
特定疾患(いわゆる難病)患者数
高山 恵理子
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1上智大学総合人間科学部
キーワード:
特定疾患治療研究事業
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受給者
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登録者
Keyword:
特定疾患治療研究事業
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受給者
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登録者
pp.890-892
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101858
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特定疾患とは
特定疾患(いわゆる難病)の患者数を示すにあたり,難病を規定することが不可欠となる.一般的に,特定疾患(いわゆる難病)とは,特定疾患治療研究事業の対象となっている疾病を指す.同事業は,「原因が不明であって,治療方法が確立していない,いわゆる難病のうち,特定疾患については,治療がきわめて困難であり,かつ,その医療費も高額であるので,特定疾患治療研究事業を推進することにより,特定疾患に関する医療の確立,普及を図るとともに,患者の医療費の負担軽減を図る」ことを目的にしたものであり1),現在56疾患が対象となっている.
1974年に10疾患を対象に開始された同事業は,1998年より所得状況に応じた自己負担を導入し,また,2003年からは軽快者基準を設定し,疾患によっては身体状況によって医療費助成から除外されることとなった註).これにより給付を受けている対象者は「受給者」,受けていない対象者は「登録者」に区分された.
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