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編集後記
吉
pp.808
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101842
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「研究者はいつも締め切りに追われている.余裕をもって早くやらないといけないのは分かっている.(中略)我々はあほなのだろうか?」.これは「なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか」という,いかに集中して仕事をこなすかについて書かれた論文〔松尾豊(著)〕のSummaryの一部です.この論文によると,私たちは「追い込まれると集中力が上がる→効率が上がる→締切間際でも間に合うことが多い」のだそうです.そして,「反省すべきは『早めにやっておけば良かった』ではなく,『もっと集中すべきだった』」と結論づけています.ただ,本論文は(論文査読)担当委員が「○○××」だったりして,パロディ論文のようです.私は初めて「パロディ論文」なるものがあることを知りましたが,その定義をまだ明確に理解していません.確かなことは今月号の編集後記に関しては「集中して」ではなく「早めに書けばよかった」ということです.時間があれば,もう少し調査をして「パロディ論文」とは何かについてご紹介することもできたのですが,残念です.これらの論文を扱う専門誌もあるようで(Wikipediaより),奥が深そうです.
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