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短報
超音波画像を用いた各種運動時の腹横筋変化の比較
Measurement of transversus abdominis contraction with real time ultrasound imaging
上村 龍輝
1
,
山田 浩二
1
Ryuki Uemura
1
,
Koji Yamada
1
1済生会みすみ病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Saiseikai Misumi Hospital
キーワード:
腹横筋
,
筋厚変化
,
超音波画像
Keyword:
腹横筋
,
筋厚変化
,
超音波画像
pp.492-496
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101250
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要旨:近年,腹横筋は多裂筋,横隔膜,骨盤底筋群と共に働く動的な脊椎安定化の重要な構成要素として注目されている.そこで,各種運動課題遂行時の腹横筋厚の変化について明らかにするために,健常成人女性14名を対象にリアルタイム超音波画像を用いて腹横筋厚の測定を行った.運動課題としては,過去の報告をもとに椅子座位およびバルーン上における体幹最大回旋時,股関節屈曲時,さらに臍部へこまし時,ふうせん膨らまし時など,臨床応用しやすいものを選択した.結果は,ふうせん膨らまし時が最も大きい値を示し,次いで臍部へこまし時とバルーン上対側股関節屈曲時が同値であった.ふうせん膨らまし時と他の課題遂行時の比較では,バルーン上対側股関節屈曲時のみ有意差を認めなかった.バルーン上,対側股関節屈曲は,腹横筋の収縮促通に有効であることが示唆された.ふうせん膨らましは,腹横筋機能の臨床評価の一手段として応用できる可能性が示唆された.
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