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English
報告
超音波画像を用いた末梢動脈疾患における下肢骨格筋の組成と6分間歩行距離との関連
The relationship between the composition of skeletal muscle in lower limbs by ultrasonography and 6-minute walking distance in patients with peripheral arterial disease
湯口 聡
1
,
越智 裕介
2
,
相方 由香理
2
,
井手迫 光弘
2
,
前田 紫乃
2
,
旭 竜馬
1
,
榊 聡子
3
,
谷口 将人
4
Satoshi YUGUCHI
1
,
Yusuke OCHI
2
,
Yukari SAGATA
2
,
Mitsuhiro IDESAKO
2
,
Shino MAEDA
2
,
Ryoma ASAHI
1
,
Satoko SAKAKI
3
,
Masahito TANIGUCHI
4
1日本保健医療大学保健医療学部理学療法学科
2福山循環器病院リハビリテーション課
3春日部中央総合病院リハビリテーション科
4福山循環器病院循環器内科
キーワード:
末梢動脈疾患
,
超音波画像
,
筋輝度
,
6分間歩行距離
Keyword:
末梢動脈疾患
,
超音波画像
,
筋輝度
,
6分間歩行距離
pp.1095-1102
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202800
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要旨 【目的】末梢動脈疾患(peripheral arterial disease:PAD)の下肢骨格筋の組成を超音波診断装置によって測定し,健常者と比較した.また,超音波所見と6分間歩行距離(6-minute walking distance:6MD)の関連を検討した.【方法】対象は血行再建術を目的に入院したFontaine Ⅱの男性PAD症例10名であり,虚血肢13肢,非虚血肢7肢の計20肢(平均78.5歳)と男性健常者38名38肢(平均76.0歳)である.PADの超音波画像は左右の腓腹筋内側頭から皮下脂肪厚,筋厚,筋輝度および補正筋輝度を求めた.また,6MDは手術前日に測定した.健常者における超音波画像は別日に同様の方法で測定し,健常者の右下肢(健常肢)とPADの虚血肢と非虚血肢の3群において超音波所見を比較した.さらに,PADの6MDと超音波所見の相関係数を求めた.【結果】健常肢と虚血肢の超音波所見では筋厚,筋輝度および補正筋輝度に有意差を認めた.また,PADの6MDと筋輝度(r=−0.74,r2=0.54,p=0.02),補正筋輝度(r=−0.72,r2=0.53,p=0.02)に相関関係を認めた.【結語】PADの虚血肢における腓腹筋の筋組成は健常者と異なり,筋組成は6MDと関連した.
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