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報告
腰痛患者のドローイン動作における腹横筋と内腹斜筋の筋厚変化率
Rate of change in transversus abdominis and internal oblique muscle thickness during draw-in movements in patients with low back pain
池田 俊史
1
,
吉川 優樹
2
Toshifumi IKEDA
1
,
Yuuki YOSHIKAWA
2
1医療法人社団智里会洋光台中央整形外科クリニック
2医療法人社団智里会やそだ整形外科リウマチクリニック
キーワード:
ドローイン
,
腹横筋
,
内腹斜筋
,
筋厚変化率
,
腰痛
Keyword:
ドローイン
,
腹横筋
,
内腹斜筋
,
筋厚変化率
,
腰痛
pp.103-107
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202926
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要旨 【目的】超音波画像診断装置を使用し,腰痛患者のドローイン動作における腹横筋・内腹斜筋の動態を検討することを目的とした.【方法】対象は腰痛群18名,健常群17名で,腰痛群は3か月以上腰部に痛みが持続している,もしくは軽減と増悪を繰り返している状態とした.測定筋は腹横筋と内腹斜筋とし,測定には超音波画像診断装置を使用した.プローブの位置は前腋窩線における肋骨縁と腸骨稜の中央部とし,安静吸気終息時とドローイン時の腹横筋と内腹斜筋の左右の筋厚を計測した.運動課題は ① 安静吸気,② ドローインとし,ドローインは「息を吐きながらお腹を凹ませてください」と指示した.【結果】両群で安静時およびドローイン時の筋厚に有意差はみられなかった.腰痛群では腹横筋の筋厚変化率が有意に小さく(p<0.05),内腹斜筋の筋厚変化率が有意に大きかった(p<0.05).【結論】慢性腰痛患者のドローインでは腹横筋の筋活動が低下し,内腹斜筋が優位に働いており,腹横筋の選択的収縮は十分に行えていないと考えられた.
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