Japanese
English
調査
肢体不自由児通園施設における医療的ケア必要児の調査
A research on preschool disabled children in need of medical care in the daytime service center for the physically disabled in Japan.
北村 由紀子
1
,
高橋 弦
2
,
宮地 幸
3
,
峯島 紀子
4
Yukiko Kitamura
1
,
Yuzuru Takahashi
2
,
Sachi Miyachi
3
,
Noriko Minejima
4
1横浜市西部地域療育センター
2千葉市療育センター
3東京都立多摩療育園
4全国心身障害児福祉財団中央愛児園
1West Yokohama Rehabilitation Center for Children
2Chiba City Ryoiku Center
3Tokyo Metropolitan Tama Rehabilitation Center for Disabled Children
4National Welfare Foundation for Disabled Children, Chuuouaijien
キーワード:
肢体不自由児通園施設
,
重症心身障害児
,
医療的ケア
,
超重症児
Keyword:
肢体不自由児通園施設
,
重症心身障害児
,
医療的ケア
,
超重症児
pp.79-85
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101163
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要旨:〔目的〕近年人工呼吸器など医療的ケアを必要とする児童が肢体不自由児通園施設に増えている.その実態を明らかにし,対策を探るために調査を行った.〔方法〕2004年度全国肢体不自由児通園施設連絡協議会に加盟する104施設に2005年1月にアンケートを郵送し,3月に回収した.医療的ケア内容は超重症児判定基準に用いられる介護スコアの項目を用いた.運動機能は座位までで介護スコア25点以上の場合を超重症児,10~24点を準超重症児と呼ぶ.〔結果〕有効回答76施設の全在籍児は2,426人で,そのうち超重症児33人,準超重症児171人,合計204人(全2,426人の8.4%,1施設当たり2.7人)で,立位移動以上でスコア10点以上は20人であった.ケアの内容は,人工呼吸器11人,胃腸瘻含む食事全介助193人,吸引149人などであった.〔結論〕安全に通園が実施されるためには,児童の医療的ケア必要にみあった人員確保,技術研修,近隣の医療機関との緊密な連携などの対策が必要と考えられた.
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