Japanese
English
特集 工学とリハビリテーション
上・下肢リハビリテーション,福祉機器へのロボット技術の適用
Applications of robot technology to rehabilitation system for upper/lower limbs.
古荘 純次
1
,
菊池 武士
1
Junji Furushou
1
,
Takehito Kikuchi
1
1大阪大学大学院工学研究科(機械工学専攻知能機械学講座人間機械学領域古荘研究室)
1Department of Mechanical Engineering, Graduate School of Engineering, Osaka University
キーワード:
医工連携
,
リハビリテーションロボティクス
,
安全なシステム
Keyword:
医工連携
,
リハビリテーションロボティクス
,
安全なシステム
pp.439-445
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100847
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はじめに
筆者らはこれまで,機能性流体(電場や磁場の印加により粘性を制御可能な流体)のメカトロニクス応用に関する研究開発を進めてきた.ここで開発された機能性流体型クラッチシステムやブレーキ等は,とくに安全性の高い人間共存型ロボットシステムの開発を可能にした1).筆者らはこれまで数多くの医療・福祉支援システムの開発を行ってきた2).現在,一部のシステムに関しては,医療・福祉機関との連携のもと,同分野への応用展開を進めている3-6).
本稿ではまず,医療・福祉ロボットに求められる安全性,およびその解決策としての機能性流体型クラッチメカニズムに関して述べる.次に,これまで研究開発を行ってきた医療・福祉メカトロニクスシステムとして,二次元力覚提示・リハビリテーション支援システム(仁王-1,仁王-2),三次元上肢リハビリテーションシステム(EMUL),6自由度上肢リハビリテーションロボット(Robotherapist,セラフィ),準三次元上肢リハビリテーションシステム(PLEMO),筋力訓練・評価システム,インテリジェント義足・下肢装具に関して概説する.
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