Japanese
English
紹介
改良型Finger escape signの有用性
Usefulness of new version finger escape sign.
酒井 浩
1
,
大山 隆
2
,
金子 翼
3
,
土井田 稔
4
Hiroshi Sakai
1
,
Takashi Oyama
2
,
Tasuku Kaneko
3
,
Minoru Doita
4
1京都大学医療技術短期大学部作業療法学科
2神戸大学医学部附属病院リハビリテーション部
3神戸大学医学部保健学科
4神戸大学医学部整形外科教室
1Cllege Medical Technology, Kyoto University
2Department of Rehabilitation, Kobe University Hospital
3Faculty of Health Sciences, Kobe University
4Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University
キーワード:
頸髄症
,
機能評価
,
Finger escape sign(FES)
Keyword:
頸髄症
,
機能評価
,
Finger escape sign(FES)
pp.475-478
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100584
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はじめに
頸髄症症例においては,痙縮を伴う特徴的な手,つまりmyelopathy handを呈することがよく知られている.このmyelopathy handの評価方法としてはfinger escape sign(以下,FES)が一般的に用いられている.
FESは簡便であるため,術直後においても病室でmyelopathy handを簡便に評価できるということで有用であるが,段階が粗であり,軽症例の検出が鋭敏とは言えない.そのために,簡便かつ鋭敏な評価方法の開発が期待されている.
今回,われわれはFESの段階を評定する際の手関節肢位に着目した.手関節背屈位でのFESでは従来では最重度であったGrade 4に加えて示指も伸展できない状態が臨床場面において観察されたために,これをGrade 5として追加し,new version FES(以下,NFES)として,鋭敏性およびFES,簡易上肢機能検査(simple test for evaluation hand function;STEF)1)との関係を検討した.
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