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特集 精神疾患のリハビリテーション
心理社会的リハビリテーションからトータルリハビリテーションへ
Total rehabilitation including concept of psychosocial rehabilitation.
川関 和俊
1
Kazutoshi Kawaseki
1
1東京都立中部総合精神保健福祉センター
1Tokyo Metropolitan Chubu Center for Mental Health
キーワード:
心理社会的リハビリテーション
,
エンパワメント
,
トータルリハビリテーション
,
ICF(国際生活機能分類)
Keyword:
心理社会的リハビリテーション
,
エンパワメント
,
トータルリハビリテーション
,
ICF(国際生活機能分類)
pp.515-518
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100110
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はじめに
わが国の精神障害者への援助が,入院治療中心から地域生活支援中心へ,他障害と比して立ち後れている福祉施策の推進へと歩み始めてから,10年以上が経過した.さらに昨年から今年にかけて,高齢者および障害者全般の福祉施策の検討とも関連して,今後の精神障害者の保健・医療・福祉に関する施策の検討が行われ,新たな法案が国会に上程されるなど,大きな展開をみせている.
精神障害者を支援するリハビリテーションは,活動の発展とともに目標や理念も進化してきた.精神障害リハビリテーションを表す名称は種々あるが,なかにはその時代にとくに重視される理念を掲げて広がったものもあり,「心理社会的リハビリテーション」もその一つであると思われる.本稿では,心理社会的リハビリテーションが提示した理念が今後どう継承されていくのか,わが国での現状と課題について述べ,評価や援助システムの検討等に活用すべきICF(国際生活機能分類)の役割についても触れたい.
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