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特集 リスクマネジメント
リハビリテーションスタッフが関与する医療事故―リスクマネジメントに関する認識度調査を中心に
Medical incidents involving rehabilitation professionals:Is the risk management a major concern for rehabilitation professionals?
小野 宏一
1
Koichi Ono
1
1新潟県立中央病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Niigata Prefectural Central Hospital
キーワード:
ヒヤリ・ハット
,
認識度
Keyword:
ヒヤリ・ハット
,
認識度
pp.329-334
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100077
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はじめに
わが国の医療情勢の変遷のなかで,「安全」を守るためのリスクマネジメントの重要性が叫ばれる昨今,医師や看護師業務に関する医療事故の報道は多くみられるが,リハビリテーション領域での報道を耳にすることは少ない.ならばリハビリテーション業務にリスクは少ないのだろうか.患者の体に直接触れ,能動的に体を動かす理学療法を始めとするリハビリテーション業務にリスクは当然存在する.特に近年,急性期リハビリテーションの必要性が唱えられるようになってからは,ICU等の治療場面でのハイリスクは常に付きまとう.一方,この現状を前にして,われわれリハビリテーションスタッフのリスクマネジメントに関する認識度はいかがであろうか.未だにリハビリテーション業務中の事故は医療機関や医師の責任であるという認識のリハビリテーションスタッフが多いのではなかろうか.
そこで今回,リハビリテーション職員のリスクマネジメントに関する認識度調査を中心に,その現状と対応策について述べる.
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