Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「僕はラジオ」―70年代を軸に過去と現在を照射
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.191
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100053
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「僕はラジオ」(監督/マイク・トーリン)は,70年代という時代の斜面で,放置されていた知的障害青年に人々がどう対応したかという話である.実話の映画化である.
アメリカ南部はサウスカロライナ州アンダーソン.その町のハナ高校でアメフトのコーチをしているジョーンズ(エド・ハリス)はシーズンになるといかに勝つチームを作るかということで頭が一杯になる.典型的なスポーツエリート主義のオヤジにみえるし,後押しする保護者も輪をかけて熱狂的である.“弱き者”が視野に入ることはなさそうである.
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