Japanese
English
報告
女子大学生における月経前症候群の重症度と月経随伴症状との関連
The association between the severity of premenstrual syndrome and menstrual symptoms in female college students
片桐 優奈
1,2
,
井上(平川) 倫恵
1,3
,
内山 靖
1,3
Yuuna KATAGIRI
1,2
,
Tomoe INOUE-HIRAKAWA
1,3
,
Yasushi UCHIYAMA
1,3
1名古屋大学医学部保健学科理学療法学専攻
2国立長寿医療研究センターリハビリテーション科部
3名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻予防・リハビリテーション科学
キーワード:
月経随伴症状
,
月経前症候群
,
短縮版Daily Records of Severity of Problems
,
DRSP
Keyword:
月経随伴症状
,
月経前症候群
,
短縮版Daily Records of Severity of Problems
,
DRSP
pp.715-721
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203497
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要旨 月経随伴症状は,社会生活,スポーツ・余暇活動などさまざまな場面に影響を及ぼす.一方で,月経のある女性の7〜9割が有するとされる月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)との関連の詳細は十分に明らかになっていない.そこで本研究は,月経周期の各時期における月経随伴症状について短縮版Daily Records of Severity of Problems(DRSP)によるPMSの重症度で比較し,それらの関連を明らかにすることを目的とした.対象者は月経を有する女子大学生125名で,日本語版Menstrual Distress Questionnaire修正版,短縮版DRSPを実施した.女子大学生の約77%がPMSを有しており,PMSを有するものにおいてPMSの重症度が黄体期の月経随伴症状のみならず,月経期の月経随伴症状の重症度にも強く関連することが明らかとなった(r=0.780,p<0.001;r=0.558,p<0.001).
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