今月の臨床 婦人科領域のホルモン治療―思春期から更年期まで
基本編 : マストな疾患を押さえる
月経前症候群・月経前不快気分障害
小川 真里子
1
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
キーワード:
月経前症候群
,
月経前不快気分障害
,
低用量エストロゲン・プロゲスチン
Keyword:
月経前症候群
,
月経前不快気分障害
,
低用量エストロゲン・プロゲスチン
pp.682-688
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211308
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●PMS/PMDDに対するホルモン療法としては,主としてOC・LEPおよびGnRHアナログが用いられる.OC・LEPのうち,PMS/PMDDに対する効果が確認されているものは,ドロスピレノン含有の製剤である.
●GnRHアナログは強力にホルモン変動を抑制し,月経前症状を緩和するが,骨への影響などが懸念されるため,主に難治性のPMDsに対して使用が考慮される.
●米国産婦人科学会が2023年に発表したPMDsのガイドラインでは,精神症状に対する第一選択としてSSRIsを挙げている.また,漢方療法も日本では広く用いられる.
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