Japanese
English
報告
看護学生の月経痛及び月経随伴症状と他者に関する意識との関係
The relationship between nursing students' menstrual pain and menstrual symptoms and their concern about the opinions of others
成島 佐和子
1
,
渡邊 知佳子
2
Sawako NARUSHIMA
1
,
Chikako WATANABE
2
1東邦大学医療センター大橋病院
2東邦大学看護学部
1Toho University Oohashi Medical Center
2School of Nursing, Toho University
キーワード:
月経痛
,
月経随伴症状
,
他者意識
,
看護学生
,
月経教育
Keyword:
月経痛
,
月経随伴症状
,
他者意識
,
看護学生
,
月経教育
pp.79-88
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200035
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目的
本研究の目的は、他者への注意の向けやすさに関する性格特性である、他者意識特性と月経痛及び月経随伴症状の関係について明らかにすることである。
対象と方法
A大学の女子学生423名を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容は自作の月経痛及び月経随伴症状と辻の他者意識尺度である。分析は単純統計と、尺度の信頼性及び尺度間の相関性、月経随伴症状の有無と他者意識特性との関係についてt検定を行った。
結果
初経の平均は12.0歳で、平均月経持続日数は5.8日、平均月経周期数は29.3日間であった。月経血量は半数近くが「ふつう」と回答し、約8割が月経痛や月経随伴症状を有していた。月経痛および月経随伴症状と他者意識特性との関係については、内的他者意識では「むくみ」、「イライラ」、空想的他者意識では「下腹部痛」、他者意識尺度全体の和では「下腹部痛」、「腰痛」、「頭痛」を含む12項目で有意差が認められた。
結論
月経痛及び月経随伴症状を有している人は他者意識が高いことが明らかとなった。今後は月経教育において、初潮教育から症状緩和のための具体的な対処法を取り入れることや、月経と他者意識という新しい視点を加えていく必要があると考えられた。
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