連載 私のターニングポイント・第53回
飛び込んでみることで変わる景色
飯田 祥
1
1日本離床学会学術研究部
pp.727
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203500
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私は現在,日本離床学会(以下,当会)に所属し,学会運営や講演・執筆などの仕事にかかわっています.当会が発足して約20年となりますが,発足当時は,理学療法士にとっても離床は新しい概念でした.その後,エビデンスが蓄積され,今では,入院患者さんはもちろん,回復期や生活期においても,離床が重要というのは,周知のこととなりました.この離床の立場がドラマチックに変わるなかで,私のターニングポイントとなる出来事が,2015年にありました.
2015年に第1回となる,アジア太平洋離床カンファレンスが東京で開催され,日本離床学会が運営担当になったのです! 海外カンファレンスと無縁だった私には,驚きやワクワク感よりも,不安のほうが大きかったことを覚えています.東京での開催なので,聴講者は国内の方が中心でしたが,Dale Needham先生,Sue Bernry先生,David McWilliams先生など,論文で見たことのある海外の研究者が来日し,カンファレンスを開催するというのは,大変な緊張感でした.
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