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短報
理学療法士国家試験に対するChatGPTのパフォーマンス評価
Performance evaluation of ChatGPT on the national physical therapist examination
澤村 彰吾
1
,
尾藤 貴宣
2
,
安藤 貴洋
2
,
増田 健人
2
,
古桧山 建吾
3
Shogo SAWAMURA
1
,
Takanobu BITO
2
,
Takahiro ANDO
2
,
Kento MASUDA
2
,
Kengo KOHIYAMA
3
1平成医療短期大学リハビリテーション学科理学療法専攻
2岐阜大学附属病院リハビリテーション部
3平成医療短期大学リハビリテーション学科作業療法専攻
キーワード:
大規模言語モデル
,
ChatGPT
,
理学療法士国家試験
Keyword:
大規模言語モデル
,
ChatGPT
,
理学療法士国家試験
pp.363-366
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203399
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要旨 【目的】本研究では,ChatGPT-3.5およびアップグレード版であるChatGPT-4の理学療法士国家試験におけるパフォーマンスを検証することを目的とした.【方法】第57回および第58回理学療法士国家試験を対象として,ChatGPT-3.5とChatGPT-4に回答を生成させた.なお,画像問題や厚生労働省が不適切と判断した問題は対象から除外した.【結果】第57回理学療法士国家試験の正答率はChatGPT-3.5が47.6%(79/166問)であり,ChatGPT-4が80.7%(134/166問)であった.第58回理学療法士国家試験の正答率はChatGPT-3.5が55.5%(96/173問),ChatGPT-4が72.3%(125/173問)であった.【結論】ChatGPT-3.5は第57回,第58回ともに合格基準を満たさなかったが,ChatGPT-4は合格基準に達していた.しかし,臨床場面や教育現場での使用を考慮すると,生成された回答の正確性を確認し,情報を検証することが必要であると考えられた.
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