Japanese
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症例報告
同側大腿骨三重骨折(転子下・骨幹部・顆部)1例における観血的骨接合術後の理学療法経験
Physical therapy for ipsilateral fractures of the proximal femur, femoral shaft and distal femur: a rare case report
山本 洋司
1
Hiroshi YAMAMOTO
1
1関西電力病院リハビリテーション部
キーワード:
大腿骨複合骨折
,
同側大腿骨三重骨折
,
Karlströmの評価基準
Keyword:
大腿骨複合骨折
,
同側大腿骨三重骨折
,
Karlströmの評価基準
pp.241-245
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203363
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要旨 【目的】同側大腿骨三重骨折1例の理学療法経過ならびに治療成績を報告する.【方法】40歳台男性,診断名は左同側大腿骨三重骨折(青柳分類:G Ⅳ)であった.受傷後5日目に左大腿骨転子下骨折,左大腿骨骨幹部骨折に対し観血的骨接合術が施行され,受傷後6日目より拘縮予防目的に理学療法を開始した.受傷後19日目に左大腿骨顆上骨折に対し観血的骨接合術が施行され,受傷後20日目より理学療法を再開した.受傷後8週目より1/3部分荷重歩行,受傷後13週目より1/2部分荷重歩行,受傷後18週目より全荷重歩行を開始した.【結果】受傷後21週目に股関節屈曲120°,外旋50°,膝関節屈曲155°,膝関節伸展不全0°を獲得した.また,Karlströmの評価基準はGoodであった.受傷後23週目に職業復帰に至った.【結論】同側大腿骨三重骨折1例に対する観血的骨接合術後の理学療法を経験し,治療成績はおおむね良好であった.
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