連載 私のターニングポイント・第43回
異業種他職種の経験を経て実感する,“療法士”という職の特殊性
奥山 航平
1,2
1東京湾岸リハビリテーション病院
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.972
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203157
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私は,現在所属している回復期リハビリテーション病院で勤務する以前に,ベンチャー企業に勤めていました.そこではリハビリテーション医療に関するプロダクトを開発しており,プロダクトの要件検討や開発の進捗管理・マーケティング・営業などのさまざまな役割を経験しました.異業種他職種の経験をしたことは,療法士という職がもつ特殊性を再認・実感する機会(ターニングポイント)となりました.
私が感じた特殊性の一つは,療法士の生み出す利益の安定性が高いことです.療法士は,患者へ一定時間のリハビリテーションを提供することで即時的かつ確実性をもって組織に利益を生むことができます.さらに言うと,時間単価の設定要件に提供されるリハビリテーションの内容は問われていません(施設基準を除く).
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