Close-up 体外衝撃波療法—スポーツ理学療法での最新治療
足底腱膜炎に対する体外衝撃波療法
内野 真明
1
,
佐々木 和広
1
Masaaki UCHINO
1
,
Kazuhiro SASAKI
1
1羊ヶ丘病院リハビリテーション科
キーワード:
足底腱膜炎
,
集束型衝撃波
,
拡散型衝撃波
Keyword:
足底腱膜炎
,
集束型衝撃波
,
拡散型衝撃波
pp.827-830
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203119
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足底腱膜炎は,長時間の立位や走行の際に足底腱膜が踵骨の付着部で反復的な微小外傷を受けることによって引き起こされ,起床時の歩行開始時や連続歩行時の足底の痛みを呈する1).主に立ち仕事や長距離歩行を必要とする職業に多く,アスリートではランナーに多いとされている.ランナーに多い理由としては,ランニングにより足底腱膜への負荷が体重の約3倍に増加することに加え,長期にわたる運動負荷により下腿三頭筋や足部内在筋の柔軟性が低下し,衝撃吸収機能も同時に低下するためと考えられている2).
治療の第一選択は保存療法である,インソールやヒールカップなどの装具の使用,コルチコステロイドの局所注射,リハビリテーションが行われることが多い3).このような治療を行うことで約9割の患者で症状が改善するが,残りの1割は症状が残存し難治例となる4).
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