Japanese
English
原著
歩行動作の時間的・空間的パラメータと膝関節の力学的負荷,加速度関連指標との相互関係
Interrelation between the temporal and spatial parameters in gait and the mechanical load, indicators related to the acceleration of knee joint
松田 友秋
1
,
新保 千尋
2
,
加藤 浩
3
Tomoaki MATSUDA
1
,
Chihiro NIIBO
2
,
Hiroshi KATOH
3
1医療法人朋詠会 獅子目整形外科病院 リハビリテーション部
2社会医療法人恒心会 恒心会おぐら病院 リハビリテーション部
3山形県立保健医療大学大学院保健医療学研究科
キーワード:
歩行
,
時間的・空間的パラメータ
,
外部膝関節内反モーメント
,
加速度
Keyword:
歩行
,
時間的・空間的パラメータ
,
外部膝関節内反モーメント
,
加速度
pp.1357-1364
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202863
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要旨 【目的】歩行中の時間的・空間的パラメータと,膝関節の力学的負荷や加速度を用いた評価指標との相互関係を検討すること.【方法】健常成人男性17名を対象とした.動作課題は,歩幅と歩行率を調整した17条件の直線歩行とした.測定項目は立脚期の外部膝関節内反モーメント(knee adduction moment:KAM)と,下腿上部の加速度のroot mean square(RMS)とjerk cost(JC)とした.各変数間の相互関係は主成分分析を用いて検討した.【結果】歩行速度と歩行率,RMS,KAM力積,矢状面合成成分のJCは第1主成分に,歩行比と歩幅,KAM第2ピーク値は第2主成分に分類された.また,KAM第1ピーク値と側方成分のJCはそれぞれ独立した主成分に分類された.【結論】歩行速度や歩行率などの時間因子は,膝関節の動揺性や持続的な力学的負荷,矢状面の円滑性に関連した評価指標として活用できる可能性が示唆された.一方で,歩行比や側方成分のJCは,歩行速度などの時間因子とは異なる側面の評価指標として活用できる可能性が示唆された.
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