今月の主題 新しい栄養療法
栄養アセスメントと治療計画
生化学的パラメーター
吉田 貴
1
,
上村 博幸
1
,
武藤 泰敏
1
Takashi Yoshida
1
,
Hiroyuki Uemura
1
,
Yasutoshi Muto
1
1岐阜大学医学部・第1内科
pp.16-19
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218842
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栄養アセスメントとは,身体計測,生化学的パラメーター,免疫能などを指標として,客観的に栄養状態を判定することをいい,Kudusk and Sheldon1)は次の3つに分類している.すなわち,①個人あるいは集団の栄養状態を調べることにより,摂取栄養素の過不足,あるいは腎障害,肝障害などの疾患に特有な栄養状態の異常(malnutrition)の存在を判定する(static nutritional assessment),②各種パラメーターを組み合わせて高リスク群の判別,予後あるいは各種治療効果の推定(prognostic nutritional assessment),③完全静脈栄養,経腸栄養法などにより積極的に栄養素の投与を行い,栄養状態の異常を改善させることにより,原疾患に対する治療効果の判定(dynamic nutritional assessment)などである.
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