変形性関節症 最近の知識
運動療法による変形性関節症の予防 内側型変形性膝関節症の歩行時の運動学・運動力学的特徴
木藤 伸宏
1
,
山崎 貴博
,
新小田 幸一
,
金村 尚彦
,
加藤 浩
,
石井 慎一郎
1広島国際大学 保健医療学部
キーワード:
運動療法
,
股関節
,
膝関節
,
足関節
,
歩行
,
変形性膝関節症
Keyword:
Ankle Joint
,
Exercise Therapy
,
Gait
,
Hip Joint
,
Knee Joint
,
Osteoarthritis, Knee
pp.180-188
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2008207279
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軽度の内側型変形性膝関節症18例(全例女、41~72歳:膝OA群)と年齢が一致する健常群13例(全例女、49~81歳)を対象に、歩行時の下肢関節と骨盤の運動学・運動力学データを比較検討した。その結果、両群間で歩行速度とストライド長は有意差を認めなかったが、膝OA群では歩行立脚期の膝関節内反角度や外部膝関節内反モーメントが大きく、股関節屈曲モーメントが小さかった。また、膝OA群は健常群に比し、歩行の立脚期全般で骨盤は後傾し、骨盤回旋ROM(可動域)範囲は小さかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008