臨床のコツ・私の裏ワザ
松葉杖歩行の指導におけるコツ—グリップ把持から良姿勢へ誘導するポイント
清水 正一
1
1あずまリウマチ・内科クリニック
pp.1244-1245
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202836
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松葉杖歩行で多くみられる不良姿勢
松葉杖歩行を指導する際,腋窩と脇当てを密着させると腕神経叢が圧迫されてしまう1).そのため,腋窩と脇当ての間を2〜3横指空けるように指導する.しかし,上腕内側部と胸郭外側部で脇当てを挟み込む筋力やボディイメージが低下している症例では,胸椎が後彎し,肩甲骨は外転・上方回旋位,肩関節は屈曲・外転・内旋位,肘関節は屈曲位,手関節は背屈位となり,脇当てに寄りかかるような不良姿勢を呈していることが多い(図1).
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