連載 臨床実習サブノート 退院後から振り返るゴール設定—推論を事実と照合して学ぶ・第5回
在宅復帰 歩行自立
村中 晃
1
Akira MURANAKA
1
1おゆみの中央病院
pp.1216-1221
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202830
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症例はアテローム血栓性脳梗塞(左小脳,右中脳,両側視床)と診断された84歳男性です.急性期病院にて血栓溶解療法(t-PA療法)およびリハビリテーションが開始されました.既往歴は高血圧症,糖尿病,心房細動です.40病日に当院回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)へ入院となり,183病日に自宅退院しました.発症前のADL,IADLは自立していました.
妻,息子と同居し,息子は就労しているため日中は妻と生活しています.キーパーソンは妻で介護歴があり,介護に関する一定の知識をもち合わせていました.
現在,退院後6か月が経過しています.介護保険は要介護4の認定を受けています.
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