Japanese
English
症例報告
終末期原発不明がんの若年成人男性に対する理学療法の経験
Physical therapy for a young adult patient with advanced primary-unknown cancer
薄井 さとみ
1
,
水落 和也
1
,
山増 正樹
1
,
結城 士
1
,
渡邉 知美
1
Satomi USUI
1
,
Kazuya MIZUOCHI
1
,
Masaki YAMAMASU
1
,
Tsukasa YUUKI
1
,
Tomomi WATANABE
1
1神奈川県立がんセンターリハビリテーションセンター
キーワード:
進行がん
,
エンドオブライフケア
,
若年がん患者
Keyword:
進行がん
,
エンドオブライフケア
,
若年がん患者
pp.855-860
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202743
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 原発不明がんによる多発転移にてがん性疼痛,栄養障害,不全対麻痺となった若年成人がん患者の終末期における理学療法を経験した.入院時は精神的に不安定であり,ADLは全介助であった.有効な治療法がなく治療は緩和治療であることを主治医より告知され,患者自ら緩和ケア病棟での入院加療を選択し,可能な限りセルフケアの自立度を高めることを希望した.症状緩和,安全・安楽な活動拡大を目的にリハビリテーション治療計画を立て,理学療法・作業療法を一般病棟から緩和ケア病棟へと継続した.死亡退院までの50日間でほぼ週5日のリハビリテーション治療を継続し,ADLの改善をみた.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.