Close-up 自律神経
非侵襲的刺激と自律神経
岡 真一郎
1
,
山口 智史
2
Shinichiro OKA
1
,
Tomofumi YAMAGUCHI
2
1国際医療福祉大学福岡保健医療学部理学療法学科
2順天堂大学保健医療学部理学療法学科
キーワード:
感覚刺激
,
バーチャル刺激
,
電気刺激
,
超音波刺激
,
自律神経系
Keyword:
感覚刺激
,
バーチャル刺激
,
電気刺激
,
超音波刺激
,
自律神経系
pp.218-221
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202584
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非侵襲的刺激と自律神経系
自律神経系(交感神経と副交感神経)は,生体の内部環境の恒常性を維持するために重要な役割を果たしている(図1)1).その活動は,中枢神経系と末梢神経系・感覚受容器から起こる反射によって自律的に調節されている.一方で,疾患により中枢および末梢神経系が異常な活動を起こすことで,患者の症状や障害に多大な影響を与えることが指摘されている.したがって,理学療法士として,自律神経系の生理学や治療手段についての知識を得ることは重要である.
本稿では,体外から神経活動を変調することが可能な非侵襲的な刺激法として,感覚刺激,バーチャル刺激,電気刺激・磁気刺激,超音波刺激が,どのように自律神経系を変調するかについて解説し,理学療法における非侵襲的刺激の可能性を示す.
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