連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・10
集中治療室
西原 浩真
1
Hiromasa NISHIHARA
1
1神戸市立医療センター中央市民病院リハビリテーション技術部
pp.105-112
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202557
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指導者は何を見ていて,学生に何を見てもらいたいのか
1.患者の全体像把握
集中治療室(intensive care unit:ICU)で理学療法士が患者の全体像を捉え,リハビリテーションを提供していくには,「なぜ患者がICUにいて,理学療法にとっては何が問題なのか?」を把握し,多職種とリハビリテーションについて協議するところから始まります.ですが,ICUチームにおいて,理学療法士はまだまだ新参者です.多職種にICUチームの一員として認められるためには,最低限の知識や技術を身に付けておくことは専門家として欠かせません.
さて,指導者の理学療法士は実習生とともにリハビリテーション回診のためにICUにやってきました.指導者の理学療法士は敗血症性ショックで挿管下人工呼吸器管理となった患者を前に,医師・看護師に対してプレゼンテーションを始めました….
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