連載 私のターニングポイント・第24回
心の中にあった課題
山本 理恵子
1,2
1慶應義塾大学リハビリテーション医学教室
2横浜国立大学人工環境専攻博士課程後期
pp.96
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202553
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私のターニングポイントは,今まで心の中にあった課題について,時間をかけて取り組もうと思い,研究活動を始めたことです.今思い返すと,ちょうど生活上の家族全体の健康や仕事に関することが落ち着き,少し気持ちに余裕ができたことがきっかけだったと思います.気づいたら理学療法士になってから15年が経った頃でした.
私の場合は,それまでの理学療法士のキャリアとして,広く浅くさまざまな分野で急性期から生活期,終末期までの一連の時期の理学療法と,養成教育も含めて,国内外のさまざまな地域で経験してきたことが特徴です.その国・地域に根づく文化的背景や生活様式,死生観などの違いから,その価値基準や地域医療・福祉システムのなかで提供される理学療法は少なからずさまざまな点で異なり,地域による理学療法士の職業観やそれらの臨床,教育の発展のユニークさは大変興味深いと感じていました.
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