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編集後記
内山 靖
pp.606
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202322
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第55巻5号をお届けします.
COVID-19禍で2度目の入学式を迎えました.昨年度の教育現場では,当初の混乱を経てオンデマンド/オンライン式の講義が急速に浸透し,教材開発と相まって学生にとっては必要な資料が整理しやすいことや学びの自由度が広がったと肯定的な意見も耳にします.一方で,友人や教員とのさりげないコミュニケーションの重要性を再認識する機会となり,SNS世代といわれる学生から,場の共有や空気感が重要であるとの切実な思いも寄せられます.大学で地方創生を学ぶ学生がこの機会に地域へ移住し,オンラインで都市部の大学での学びを継続する方法は,柔軟でポジティブな発想の転換として大いに感心しました.個人的には,ほかの学年と比べて新2年生の不安・憔悴感が非常に気がかりで,教育と臨床における地道で入念かつ多様な支援体制が少なくとも向こう5年間は継続して求められるものと感じています.
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