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編集後記
内山 靖
pp.144
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105992
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第36巻2号をお届けします.特集は「理学療法に関わる整形外科の最新知見」であり,私たちに馴染みの深い,脊椎,肩,手,股,膝関節について,理学療法士と整形外科医との共著によって執筆していただきました.それぞれ含蓄のある実際的な内容で,今日の臨床から役に立つ内容となっています.多忙な臨床のなか,共同でご執筆いただきましたことに厚く御礼申し上げます.
5本の特集記事は,2本が理学療法士,3本が整形外科医が筆頭筆者として執筆されています.それぞれの立場で微妙に内容の力点が異なっていることに興味と進歩を感じました.それぞれの専門性と独自性がチーム医療のなかで自然と醸し出されているものだと思います.その1つに言葉の使い方が挙げられます.整形外科医の手術療法に対して,理学療法士は術前・術後の理学療法を実践するわけですが,整形外科医は術後の理学療法に“後療法”という言葉を用いています.一方,理学療法士は,術後の“理学療法”という言葉を使用しています.これには表面的な使い分け以上に,その背景に深い思いがあるように感じます.
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