Japanese
English
症例報告
化学療法中のレジスタンストレーニングにより義足歩行を獲得した大腿切断術後の骨肉腫症例
A case report: resistance training to an adolescent lower extremity sarcoma improves the femoral amputation gait ability during the chemotherapy
宮崎 輝光
1
,
宮城島 沙織
2
,
池田 祐真
2
,
青木 昌弘
3
,
江森 誠人
4
,
五十嵐 敬太
5
,
堀 司
5
,
野坂 利也
6
,
石合 純夫
3
Terumitsu MIYAZAKI
1
,
Saori MIYAGISHIMA
2
,
Yu-ma IKEDA
2
,
Masahiro AOKI
3
,
Makoto EMORI
4
,
Keita IGARASHI
5
,
Tsukasa HORI
5
,
Toshiya NOSAKA
6
,
Sumio ISHIAI
3
1筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻
2札幌医科大学附属病院リハビリテーション部
3札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座
4札幌医科大学医学部整形外科学講座
5札幌医科大学医学部小児科学講座
6北海道科学大学医療工学専攻
キーワード:
レジスタンストレーニング
,
骨肉腫
,
大腿義足歩行
,
がんリハビリテーション
Keyword:
レジスタンストレーニング
,
骨肉腫
,
大腿義足歩行
,
がんリハビリテーション
pp.353-357
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202257
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 【目的】大腿切断術後の骨肉腫患者に対する化学療法中のレジスタンストレーニングにより筋力向上が得られ,義足歩行を獲得した症例について報告する.【症例】16歳男性.右大腿骨遠位骨肉腫の診断となり,化学療法と外科的治療を合わせた集学的治療が開始となった.術前に病的骨折を発症し,長下肢ギプスによる外固定となった.右大腿切断術後の化学療法終了後,局所再発および遠隔転移はなく自宅退院となった.【理学療法経過】術前は,活動量が大幅に減少し筋量・筋力が低下した状態であった.術後化学療法中および化学療法終了後は義足歩行獲得のため下肢・体幹の筋力強化を図った.継続したレジスタンストレーニングを実施することで筋力の向上,歩行速度の増加が得られ,ADLが自立した.【考察】化学療法中における継続したレジスタンストレーニングは筋力を増大させ,義足歩行獲得に貢献すると考えられた.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.