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報告
血液透析施行中に行うレジスタンストレーニングの効果―システマティックレビューとメタアナリシスによる検討
Effect of resistance training during hemodialysis:A systematic review and meta-analysis
河野 健一
1,4
,
矢部 広樹
2,4
,
森山 善文
3
,
西田 裕介
4
Kenichi Kouno
1,4
1愛知医療学院短期大学リハビリテーション学科理学療法学専攻
2医療法人偕行会名古屋共立病院リハビリテーション課
3医療法人偕行会名古屋共立病院ウェルネスセンター
4聖隷クリストファー大学大学院リハビリテーション科学研究科
キーワード:
血液透析
,
レジスタンストレーニング
,
メタアナリシス
Keyword:
血液透析
,
レジスタンストレーニング
,
メタアナリシス
pp.751-757
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106389
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要旨:血液透析施行中のレジスタンストレーニングの効果をシステマティックレビューとメタアナリシスにて検討した.システマティックレビューにて9編のRCTが抽出され,メタアナリシスにてデータの統合が可能であった評価指標を解析した結果,最大酸素摂取量(95%CI:4.00~7.58)と膝伸展筋力(95%CI:0.53~6.02)は有効性が示された.しかし,筋量(95%CI:-3.71~4.55)や自律神経活動(95%CI:-0.001~0.36)に対する有効性は認められなかった.血液透析施行中のレジスタンストレーニングは,運動耐容能や筋力を改善させるうえで有効な治療手段と考えられる.ただし,不十分なアウトカム指標については,エビデンスレベルの高い臨床試験の蓄積がさらに必要であると示唆された.
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