症例
糖尿病性腎症予防におけるレジスタンストレーニングの効果についての症例検討
佐藤 亜美
1
,
吉村 良孝
,
樋園 和仁
,
次森 久江
,
下瀬 裕子
,
本田 倫江
,
河野 里奈
,
吉村 奈緒
,
阿部 克成
1別府大学食物栄養科学部 食物栄養学科
キーワード:
アルブミン尿
,
患者教育
,
Glycated Hemoglobin A
,
脂質異常症
,
糸球体濾過量
,
糖尿病性腎症
,
レジスタンストレーニング
Keyword:
Glomerular Filtration Rate
,
Glycated Hemoglobin A
,
Patient Education as Topic
,
Diabetic Nephropathies
,
Albuminuria
,
Resistance Training
,
Dyslipidemias
pp.935-937
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021256331
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糖尿病性腎症の重症化予防において運動を中心とした介入指導が効果的であった症例を報告した。運動を中心とした介入指導は、豊後高田市が『みんなde HM(ヘルスメンテナンス)教室』として開催したものであり、本事業に参加した者の中から運動実施と尿中アルブミン値に特徴がみられた73歳男性例について報告した。HM教室回数は全11回で、主な教室内容は「糖尿病性腎症重症化予防に関する健康講話」「生活の現状に応じた栄養・運動指導」などであった。教室の初回には面接と体力測定および健康運動指導士による運動指導を行った。2回目以降はレジスタンストレーニング(RT)と、運動時の注意事項などの指導を行い、自宅で運動を実践できるようにした。RTの種目は「スクワット」「足の引き上げ」「後ろ足の引き上げ」「踵上げ」とした。介入指導は6ヵ月間実施し、介入前後でHbA1cは6.3%→5.7%、eGFRは50.2→56.6、尿中アルブミン値は12.9mg/dL→2.5mg/dLに変化した。
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