臨床のコツ・私の裏ワザ
関節リウマチ患者の体幹運動制御に対するハンドリングのコツ
小林 春樹
1
1あずまリウマチ・内科クリニック
pp.190-191
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202210
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はじめに
関節リウマチは慢性的な滑膜炎を起因とし関節構成体が破壊されていく疾患で,直接的には中枢神経系の障害は起きない.しかし,関節リウマチではボディイメージや運動イメージが低下すると報告1)されており,ハンドリングなどで運動を促通する際に配慮が必要になる.また慢性的な炎症や疼痛による逃避姿勢が長期にわたり,画一的な動作を強いられるため体幹の分節運動が低下していることを多く経験する.そのため理学療法を実施する際,質量の大きい体幹の分節運動を向上させることは四肢の動作効率を高めるうえでも重要となる.本稿では,体幹の分節運動を促通するハンドリングのコツについて解説する.
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