Japanese
English
報告
前方および後方からの降段動作が両側膝関節内側負荷に与える影響
The influence of forwards and backwards stair descents on knee adduction moment
水野 歩
1
,
井野 拓実
2,3
,
佐橋 健人
2,4
,
千葉 健
4,5
,
越野 裕太
1,5
,
寒川 美奈
5
,
遠山 晴一
5
,
山中 正紀
6
Ayumi MIZUNO
1
,
Takumi INO
2,3
,
Kento SABASHI
2,4
,
Takeshi CHIBA
4,5
,
Yuta KOSHINO
1,5
,
Mina SAMUKAWA
5
,
Harukazu TOHYAMA
5
,
Masanori YAMANAKA
6
1NTT東日本札幌病院リハビリテーションセンター
2北海道大学大学院保健科学院
3北海道科学大学保健医療学部
4北海道大学病院リハビリテーション部
5北海道大学大学院保健科学研究院
6北海道千歳リハビリテーション大学健康科学部
キーワード:
変形性膝関節症
,
外的膝関節内反モーメント
,
動作解析
,
降段動作
Keyword:
変形性膝関節症
,
外的膝関節内反モーメント
,
動作解析
,
降段動作
pp.1225-1230
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202088
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要旨 【目的】本研究の目的は,健常若年者を対象として,前方降段および後方降段の2つの異なる降段動作中の膝関節内側負荷を比較検討することとした.【方法】健常若年成人12名の前方降段および後方降段を赤外線カメラ,床反力計を用いて記録した.降段動作時の先導脚および後続脚の外的膝関節内反モーメント,膝関節内反および屈曲角度を算出し,2つの動作間において,対応のあるt検定を用いて比較検討した(p<0.05).【結果】前方降段時の先導脚と比較して,後方降段時の先導脚の外的膝関節内反モーメント最大値は有意に高値を示した.後続脚については,外的膝関節内反モーメントに有意な差を認めなかった.【結論】本研究結果から,後方降段は前方降段と比較して,先導脚の膝関節内側負荷を高め,後続脚の膝関節内側負荷も同等の負荷がかかる可能性があることが示唆された.
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