コーヒーブレイク
海に降る雨
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.1260
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100767
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北国の長く寒い冬が明けて桜も満開になった頃,銀座の一角で旧制高校の同級会がもたれた.東京近辺の生き残り10人程と懐かしく一刻を過ごした.そのなかに見馴れない顔が一人居り,それも道理で卒業後60年を経て初参加ということで若狭のほうから出て来たという.
京大を出て京都の区長なども務めたという話で,時間の流れは容赦なく誰にでもあらわれるものである.新潟の昔話に花が咲いたが,昭和17年に入学した頃に母校の近くの松林に建てられた県立護国神社の話になった.その年早速勤労奉仕に駆り出され汗を流したのが皆忘れられないのである.
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