連載 Relay Message・第9回
私が受け取った“たすき”に込められたもの
石田 修平
1
1島根大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.1106
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202051
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日常生活活動学という授業であったと思います.その一コマで,「天気の話をするPTは馬鹿ですよ」と真剣な眼差しで恩師に言われたのが,理学療法士の私とコミュニケーションとの出会いでした.なんてことを言うんだと衝撃を受けたのがつい最近のようですが,今ではこの言葉を勝手に宝物にしています.
大学病院で働いている私の周りには,多様な背景をもつ方がたくさんいらっしゃいます.集中治療室から,ご自宅の家屋調査まで,理学療法士が対応する範囲も多様です.大学病院といっても,早期に転院する方ばかりでなく,数か月にわたって入院される方もいらっしゃいます.島根県という東西に長く,人口70万人を切る土地柄ならではなのかもしれません.
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