特集 Pusher現象の謎 「傾き」への挑戦—臨床像と治療アプローチ
Pusher現象の出現率,経過そして病巣
阿部 浩明
1
Hiroaki ABE
1
1一般財団法人広南会広南病院リハビリテーション科
キーワード:
Pusher現象
,
疫学
,
脳画像
Keyword:
Pusher現象
,
疫学
,
脳画像
pp.632-638
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201930
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Point
●Pusher現象の出現率は下肢運動機能障害を有する脳卒中者の10〜15%程度である
●回復遅延には,右半球損傷,感覚障害などの因子が関連し,この現象を早期に消失させることで予後が改善する
●関連病巣として視床後外側部,島後部,中心後・皮質下などが想定されているが,実際には多様で,間脳を含めそれより上位の病変によって生じると考えられる
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