--------------------
書評 —新津 守(著)—「膝MRI 第3版」
江原 茂
1
1岩手医科大学・放射線医学
pp.1150
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201400
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
関節のMRIについて長年にわたって研究・教育の先頭に立たれてきた新津守先生のご著書である『膝MRI』の第3版が上梓された.われわれの本棚で活躍しているこの書籍の初版が出されたのが2002年であるが,その当時から16年の長いお付き合いになる.
その初版は今でもわれわれの読影室の本棚に置いてあるが,2002年当時には膝のみならず関節のMRIを対象としたまとまった教科書はなく,十分な質量の画像と簡潔な記述により日常診療や教育に簡便に使える教材は少なく,英語の教科書が1,2冊程度存在するだけだった.新津先生は持ち前の研究熱心さを発揮され,簡潔ながらも十分な記述の初版を仕上げられ,それは幅広く迎えられた.さらに2009年には内容を拡充した第2版を出され,そして今回の第3版はそれから9年が経ち,さらに拡充された内容になっている.ページ数では初版に倍する300ページ超となり,さらに相変わらずの質の高い豊富な画像と簡潔だが要点を押さえた記述から,従来の読者にも新しい読者にも期待を裏切らない内容をそろえている.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.