臨床のコツ・私の裏ワザ
学生でもすぐできる! 腱板機能評価のコツ
重田 直哉
1
1医療法人鉄蕉会亀田森の里病院
pp.944-945
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201337
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
棘上筋機能のみかた
上肢挙上時に棘上筋と三角筋のフォースカップルが重要だということは周知の事実である.挙上制限または筋力低下がみられた際に,問題が棘上筋にあるのか,それとも三角筋にあるのかを鑑別していくことは,アプローチ方法を検討していくうえでとても重要である.
棘上筋の停止部である大結節のsuperior facetの圧痛を確認したり,大結節を触診しながら上肢挙上時の上腕骨頭上方偏移を確認したりと腱板機能評価方法の報告は複数なされているが,どれも少なからず技術・経験を要し,すぐに誰にでも実践できる方法ではない印象がある.そこで今回,筆者が臨床で活用している,特別な技術・経験を要することなく実施可能な腱板機能評価を紹介したい.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.