入門講座 筋力トレーニング・1【新連載】
筋力トレーニングの効果—神経因子の改善と筋肥大効果
横山 茂樹
1
Shigeki Yokoyama
1
1京都橘大学健康科学部理学療法学科
キーワード:
筋線維
,
筋収縮
,
特異性
Keyword:
筋線維
,
筋収縮
,
特異性
pp.447-451
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201199
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はじめに
筋力トレーニングは,臨床のなかでは運動療法の主な手段として,さまざまな疾患をもつ患者に対して実施されている.この際,理学療法士は運動種目や筋収縮様式,負荷(量と回数,時間)などを考慮して,より効果的かつ効率的な筋力トレーニングを実施しなければならない.
筋力トレーニングの効果は,急激に筋力増加を認める時期を経て,やがて緩やかに変化していく.このような過程には,“神経因子”の改善と“筋肥大因子”が関与している1,2)(表).
本稿では,筋力トレーニングによる筋力増加に関する“神経因子”の改善と“筋肥大因子”の2つの機序に着目して解説する.
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