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書評 —坂井建雄●著—「標準解剖学」
荒川 高光
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1神戸大学大学院保健学研究科
pp.1130
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201069
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現在,解剖学を学ぶ学生は増えている.学生でなくても「人体の仕組みを知りたい」という思いを持つ人は,潜在的に多く存在する.私は,さまざまな職種をめざす学生だけでなく,既に臨床などで活躍している人々に対しても解剖学の講義を行ってきた.あらゆる医療のコアとなる解剖学を,学生や臨床家たちにどのように教えるのか.これが常々私の課題となっていた.
本書の著者である坂井建雄先生(順天堂大大学院教授)は,解剖学に深い造詣を持つ一流の研究者であり,解剖学実習を担当する教員でもある.また,「どのように解剖学を伝えるか?」ということに関しても熱心で,学会などでご意見を伺ったりしていた.その坂井先生がどのように本書をまとめられたのか,ぜひ知りたいと思って本書を手に取った.
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