甃のうへ・第51回
オフの時間から学べたこと
篠田 麻衣
1
1鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院リハビリテーション部
pp.899
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201003
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私は現在,回復期病棟に勤務しており,患者さんから自身が抱える障害についてさまざまな声を聞きます.麻痺などによってADLに不自由を伴うことに苦しむ声が聞かれる一方で,「リハビリテーションがきっかけで自分の身体について知ることができてよかった」,「病気はしたけれど入院生活は楽しかった」とポジティブな気持ちが聞かれる場合もあります.今回,自分自身も休職で現場を離れる経験をして,そこから学ぶものがあったのでここに綴ろうと思います.
私は理学療法士の資格を取得して12年が経過しましたが,この間に急性期病院,教育現場やデイケアでの勤務を経験し,現在の職場に至ります.多くのことを経験することで新しい視点が得られると考えていたので,何事もチャレンジするつもりで仕事に臨んでいました.しかし,今年に入り体調を崩して数か月の休職期間をいただくことになりました.現場に出ることができず,他の職員に迷惑をかけることに心苦しい思いをしたり,初めは復帰の目処も立たなかったので強い不安もありました.
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