とびら
深い人間理解とそれに基づく愛
渡邉 好孝
1
1医療法人松田会松田病院リハビリテーション部
pp.381
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200856
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21世紀に突入して,便利な情報ネットワークシステムと,IT技術の進歩により,世界のモノ・コトはドッグイヤーさらにはマウスイヤーのスピードで変革し続けている.その一方で,古く懐かしいモノ・コトが新たな価値を伴って復活しているのも現代の特徴である.このような社会の変化に伴い,理学療法士の業務や作業内容も変化し続けている.いかに社会が急速に変化しようとも,古の時代から脈々と受け継がれている日本人の利他の精神と共同体感覚を心の軸にし,理性と感性が満足し得る働きを続けることが理学療法士の進歩と発展の鍵である.
2000年の介護保険法の施行により理学療法士の職域は拡大した.また,地域包括ケアシステムの導入によって2025年までの未来社会づくりの一員として活躍が期待されている.新しい未来が開かれると新たな職業が誕生し,同時にコモディティ化が起こることは歴史上の事実だ.
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