臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・5
糖尿病
井垣 誠
1
Makoto Igaki
1
1公立豊岡病院日高医療センターリハビリテーション技術科
pp.980-987
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200697
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はじめに
平成26年国民健康・栄養調査によると1),糖尿病有病者の割合は,男性15.5%,女性9.8%であり,70歳以上では男性の4人に1人(22.3%),女性の6人に1人(17.0%)が糖尿病とみられている.理学療法士と糖尿病患者のかかわりは,血糖コントロール(疾患管理)を目的とした運動療法を指導する場合,糖尿病神経障害や足病変などの特有の合併症に対応する場合,中枢疾患や運動器疾患などの理学療法対象患者が糖尿病をもっている場合がある.いずれの場合でも,患者に運動を負荷させることは同様であり,糖尿病およびその治療によってもたらされるリスクを十分に把握したうえで臨床実習に臨む必要がある.本稿では,実習で担当する患者が糖尿病をもっている場合を想定し,地雷を踏まないためのポイントを概説する.
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