特集 社会の要請に応える理学療法教育
特色ある理学療法教育
5.創立者の思いを次代のセラピストに
山田 千鶴子
1
Chiduko Yamada
1
1専門学校社会医学技術学院
キーワード:
実学志向
,
学内交流
,
体験授業
Keyword:
実学志向
,
学内交流
,
体験授業
pp.748-749
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200630
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建学の目的
専門学校社会医学技術学院(以下,本学)は,1973年当時,意志と意欲をもちながらも昼間の養成校に通うことができない人のために,夜間のコースで理学療法の学びの場を提供することを目的に開校された(表).私立の養成校がまだ数校しかなかった時代で,初めての夜間の学校だった.
創立者である下河辺征平(医師),渡辺昭二(理学療法士)両氏の,授業料は抑えても可能な限り質の高い教育をとの思いは,一般財団法人の運営となった今も引き継がれ,学生にできるだけ勉強する機会と場所を提供しようと心がけている.骨標本や筋肉の模型,検査測定用具は,申請すればいつでも無料で貸し出し,学生たちが空き時間に自主的に勉強できるよう取り計らっている.昼間部でも社会人経験者が20%ほど在籍しているため,彼らの真摯な取り組み方は若い学生のよい見本になり,このような学生同士の交流を促すことが,学生たちの精神的成長を促すことにつながっていると感じている.
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