とびら
時代は変わり,そして廻(めぐ)る
對馬 均
1
1弘前大学
pp.621
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200596
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1970年の春,「リハビリテーション」も「理学療法」も一般にはほとんどなじみの薄かった頃,私は創設2年目の東京都立府中リハビリテーション学院に入学した.当時の理学療法士・作業療法士養成校は,学校教育法上の「学校」には含まれない「各種学校」という位置づけであったため,卒業後,大学院への入学はもちろん,大学への編入さえも認められていなかった.キャリアアップをめざすには夜間大学や通信教育で大学に入学し直すしかなかった.
その後,1975年の学校教育法の改正によって専修学校制度が発足したのを契機に,規制緩和の流れのなか,10年後,高等専修学校卒業者に対して大学入学資格が与えられ,20年後には専修学校専門課程修了者に対して「専門士」の称号が付与されるようになった.そして30年後,修業年限4年以上の専門課程の修了者に対して「高度専門士」の称号が付与され,大学院入学資格も認められるようになった.
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