Japanese
English
特集 腹部外科
症例
空腸,廻腸滑平筋肉腫の1例
A Case of Leiomyosarcoma of Small Intestine
青木 春夫
1
Haruo AOKI
1
1川崎市立川崎病院外科
1Surgical Department of KAWASAKI City Hospital
pp.257-263
発行日 1959年3月20日
Published Date 1959/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202345
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
1895年,Morpurgo1)は滑平筋に母地を有し,悪性に発育した腫瘍をLeiomyoma malignumと唱えて発表した.以来小腸に発生したLeio-myosarcomaの報告は比較的稀有で,Ripsten(1952)2)によると69例,本邦では河村九十九3)の報告した廻腸上位に発生した本腫瘍を第1例として,今日迄僅かに18例4)−20)の報告があるだけである.
吾々は最近69歳の婦人の空腸及び廻腸に発生した滑平筋肉腫の症例を経験したので茲に報告する.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.