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書評 —清野 裕・門脇 孝・南條輝志男(監修)/大平雅美・石黒友康・野村卓生(編集)—「糖尿病の理学療法」
内山 靖
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1名古屋大学大学院医学系研究科
pp.923
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200350
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この度,糖尿病治療に携わってきた理学療法士の編集により『糖尿病の理学療法』が刊行されました.
これまで理学療法の領域は,主に神経系,運動器系,小児・発達,内部障害に区分されてきました.このうち,内部障害は呼吸,循環,代謝に細区分されていましたが,近年では,対象者の増加,運動療法の治療的根拠の蓄積,保険制度の変更などが相まって,それぞれの領域で積極的な取り組みが加速しています.糖尿病については,以前から,薬物・食事・運動の3つの療法を合理的に組み合わせることが重要とされ,運動がインスリン抵抗性に与える影響などについて,多くの研究が進んでいます.運動療法と理学療法の違いについての検証は十分に進んでいませんが,合併症を有する対象者や重症者への理学療法への期待は年々高まっていました.
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